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プルトニウム燃料技術開発センター
JAEA-Review 2021-007, 61 Pages, 2021/06
2019年1月30日、日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所プルトニウム燃料技術開発センタープルトニウム燃料第二開発室の粉末調整室(A-103)において、核燃料物質を収納している金属製の貯蔵容器を二重に梱包している樹脂製の袋の交換作業中に、梱包している二重目の樹脂製の袋表面等から汚染が検出されるとともに、粉末調整室(A-103)に設置された線用空気モニタ警報が吹鳴する汚染事象が発生した。本汚染事象では、作業員9名全員の半面マスクの面体内側の汚染検査の結果、検出下限値未満であったこと及び鼻腔汚染検査の結果、作業員9名全員が検出下限値未満であったことから、内部被ばくはないと判断した。事象発生後に組織された現場復旧チームは、事象直後から現場の汚染状況を把握するとともに、粉末調整室(A-103)内のグローブボックス等の設備機器を含め床、壁、天井等全域の除染を実施した。除染作業では、設備機器の設置状況や汚染形態、汚染状況等を考慮し、手作業による拭き取り除染を実施するとともに、本手法にて除染できない狭隘部については化学繊維モップを併用することとした。その結果、浮遊性汚染については検出限界未満まで除染することができた。固着性汚染については、ペイント固定等の措置を行い、汚染マップを作成し管理した。本報告は、本汚染事象の事象概要及び現場復旧の詳細をまとめたものである。これらの情報は、大規模な汚染事象発生を想定したマニュアルの策定及び訓練等に大いに参考となるものであり、プルトニウムなどの線を含む放射性物質を扱う他の施設でも活用されることを期待している。
中川 哲也; 佐藤 均; 坂倉 敦
デコミッショニング技報, (3), p.45 - 51, 1991/02
JMTRホットラボでは運転開始以来、原子炉の定期点検時期に合わせて年1回ホットセル内の放射性汚染除去作業を行っており、その目的は本体施設及び内装試験機器類の性能維持のための点検、保守とセル内汚染の蓄積抑制である。本投稿ではホットセル内の汚染核種、汚染レベル等の状況と従来行ってきた除染方法に更に塗膜剥離材を用いた方法を併用した、作業の改良点について述べ、被ばく量、廃棄物の低減化について記載した。